【第三部】「夢の形見なの。」──43年目の現在地

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四十五歳、もう一度始める

新宿三丁目新聞編集長のGENTAです。
ここまでお話をお伺いさせていただき、ショーパブデビュー&日出郎デビューが43周年という事になり、そのお祝いである、日出郎ファンミーティング「43年目っ。」~噺とスプリングコンサート~が開催されるわけですが、ここからはゲスト出演される金原亭駒平さんにもお話をお伺いいたします。

左側:金原亭駒平さん 右側:日出郎さん

また金原亭駒平さんには落語会の裏話などを面白おかしく教えていただきましたが、現在、新宿二丁目で唯一、定期的に落語を観る事ができる「シン・道楽亭」にご出演されるという事もあり、今回、日出郎さんの記事と一緒にまとめさせていただくよりも別の機会に改めて更新させていただく事としましたので、こちらもお楽しみにお待ちください。

関連リンク:シン・道楽亭

名刺交換時に金原亭駒平さんより名刺代わりに千社札をいただきます。

すごく可愛いですよ!本日は改めてよろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします!

テレビでのキャリアがありながら、ゼロからの舞台。そして新宿二丁目で店を出す決断。

日出郎さんは、舞台やお店はおいくつの時から何故、始められたんですか?

両方とも日出郎さんが45歳の時ですね。父と同じ年齢なので覚えやすいんですよ。笑。

笑。このまま終われない!っていうかね。そして出る側だけじゃなく場を作る側にもなりたかったのよ。

2009年、ミックスバーコンシェルジュ 開店
2011年、ククナマハロ 開店

テレビの中心から、舞台と街の中心へ。

上岡龍太郎師匠の言葉

ここで、第一部でも触れたあの言葉を改めて聞いた。上岡龍太郎師匠からは「観客はなんで笑うかわかるか?面白いから笑うんじゃない。認めてる人だから笑う。だからまずは売れて顔を覚えてもらえ。」43年続ているという事は、覚えてもらっているという事。この言葉こそが核心で、今があるのかもしれない。第一部で聞いた「嘘をつかない」姿勢が、ここで「認められ続ける存在」に繋がる。

叶わなかった夢

新宿二丁目仲通りにて

叶わなかった夢が二つあるの。タカラジェンヌと落語家。さっきも伝えたけど、努力して練習して上手くなる芸事を身に付けたかったのよ。

その言葉に、わたしは少し胸が詰まった。テレビで売れることとは別の欲求。積み上げる芸への渇望。

駒平はわたしにとって夢の形見なの。

新宿二丁目仲通りにて

やっぱり舞台に立つ事が好きだと思い直した日出郎さんは四十五歳で演劇を始める。その頃、舞台の共演者のひとりが、後に落語家となる金原亭駒平だった。当時の駒平さんは役者として活動しながら、日出郎さんの店「ククナマハロ」でアルバイトもしていた。やがて2017年、駒平さんは役者業を辞める決断をする。その年の10月、日出郎さんの誕生日。「落語、観に行かない?」何気ない誘いだったという。

観劇後、金原亭世之介師匠から声がかかる。「オネエ言葉で落語やらないか?ついでに君もどうだ?」冗談半分のような空気だったが、翌日改めて確認が入る。「本気でやるなら、天狗連で半年後に東洋館を押さえる。」覚悟を問われる言葉だった。

わたしはね、正式入門できる年齢じゃなかったの。でも駒平は違った。

駒平さんは正式に入門し、見習い、前座を経て、紆余曲折を重ねながら六年。現在は二つ目として活躍している。その時間を、日出郎さんはずっと見てきた。

わたしね、落語家になりたかったのよ。本気で。けれど叶わなかった。だから、駒平はわたしにとって夢の形見なの。今の駒平がとても誇らしい。

自分が正式になれなかった落語家。その道を真正面から歩き、積み上げてきた存在。その言葉がすべてだと思った。だから43周年のイベントに駒平さんを呼ぶ。

初めて落語を観られる方も観やすい内容だと思います。

そうね。ぜひ!ご来場をお待ち申し上げております。

それは宣伝ではなく、証明だ。十八歳で見抜かれた日から四十三年。自分の夢を誰かに託せる場所まで、歩いてきた。「四十三年目っ!」日出郎は、まだ進行形だ。

日出郎ファンミーティング「43年目っ」~噺とスプリングコンサート~

◆日時
2026年3月28日(土)限定24名
開場13:30開演14:00
一部 天狗連志ん進&金原亭駒平「落語ふたり会」
二部 日出郎スプリングコンサート guitar ウニョ村上

◆チケット
前売 6,000円/当日 6,500円(税込)
ワンドリンク制別料金

◆ご予約
info@vox-tokyo.com
メール本文に日程、お名前、人数を明記の上、ご送信をお願いいたします。

◆会場
MIX BAR VOX
〒160-0022 
東京都新宿区新宿2-11-7
第33宮廷ビルB1F
03-6380-5988

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