新宿二丁目という街で子育てをしながら街を盛り上げたい不動産屋の話。

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新宿三丁目新聞の取材を重ねる連れて、取材先からいろいろな要望や相談を持ち掛けられます。

 

某老舗飲食店
母ちゃん(奥様)が死んでからメニュー表を作り直してないんだよな。

新宿三丁目新聞
本当だ。ボロボロ。作りますよ?

 

某バー
ぐる・・なび・・?食べ・・ログ?に載せたいんだよな。

新宿三丁目新聞
代理で登録設定しましょうか?

 

某飲食店
トイレの水の流れが悪りんだよな。

新宿三丁目新聞
・・・。(そ・・・それは水道屋さんに。)

 

某老舗バー

「最近よ、すっかり寒くなったな。店に杉良太郎が入るんだよ。」

新宿三丁目新聞
「・・・。(へぇ・・・。)」

 

続けて、「新宿三丁目の店から徒歩圏内に引っ越したいんだよ。」とご相談をいただき、その場で、ノートパソコンを広げ一緒に調べてみると・・・。

 

ありました。ありました。

ん・・・?

 

新宿二丁目・・・?

生活できるの・・・?

一面ルーフバルコニー・・・!

え・・・?

 

5階建てのビルで1階から3階までは飲食店(ゲイバー)・・・?

空き部屋は501号室。笑。

おもしろそうレーダー感知。笑。

すきま風入らないかな?

 

新宿三丁目新聞
内見行きましょうよ!

 

という訳で、新宿三丁目駅より徒歩3分!

新宿二丁目に位置する不動産屋、フタミ商事に問い合わせてからの訪問させていただく事に。

 

すると・・・。

 

クリスマス仕様に準備中!

 

このビルの1階よく遊びに行く店だ!

 

街中でイルミネーション装飾。

 

結構大がかり。

 

ご苦労様です。

 

お話聞いてみようか?

時間あるかな?

お邪魔だよなぁ。

 

フタミ商事に行かなきゃ!

 

六本木のけやき坂も、今年から装飾された中目黒の青の洞窟も連日すごい人だもんなぁ。

新宿二丁目も盛り上がるのかな?

なんて考えながら歩いてると・・・。

 

あっ。ココだ。着いた。

 

新宿三丁目新聞
はじめまして。こんばんは。新宿三丁目新聞です。ご担当いただける方ですか?

フタミ不動産社長
はじめまして。お問い合わせありがとうございます。代表の二村です。

新宿三丁目新聞
えっ。社長!?ゲイな方でもなければ、金ピカな装飾品をまとわれている方でもないんですね。

二村社長
笑。・・・。そうですね。

 

働いている方々は、先代から会社を支えているスタッフの方々。

そして社内には、二村社長の奥様。小さなお子さんもいらっしゃる。

日本でも有数の歓楽街、ゲイタウンにある不動産屋とは思えぬ程、アットホームな空間。

 

二村社長
新宿二丁目はゲイタウンとしての歓楽街。いう印象が強いと思うんですが、それは夜の顔で・・・。昼の顔は、オフィスも多いので会社員の方々もいますし、住居も多いので子育てに適した公共施設も多くあり、生活されている方もいるんですよ。

 

意外だった・・・。

ネオンがひしめき合う歓楽街の昼の顔のイメージは・・・。

街を汚すカラス・・・。

街を美化するビルの管理人・・・。

たまに飲み過ぎて倒れている人・・・。笑。

 

二村社長

「僕もこの街で育ちました。」

 

株式会社フタミ商事の前身であるフタミ土地は、1958年(昭和33年)に、二村社長のお祖父様が設立された後、1962年(昭和37年)に現在のフタミ商事が設立され、三代続く、新宿二丁目地域密着型の不動産屋でした。

1958年(昭和33年)というと、売春防止法が施工され赤線廃止により、元赤線地帯の店などを利用してゲイバーが始まる年である。

 

二村社長
僕が子供の頃は、現在とほぼ変わらない歓楽街と化していましたね。

夕方、学校帰りに変なオジサンに追い回されたり・・・。

 

友達からは二村の家に遊びに行くのは嫌だと言われたり・・・。

 

だから、子供の頃は、正直、地元新宿二丁目という街に良い思い出はありませんでした。笑。

大学時代に地元を離れて生活し始めたんですが、最初はホームシックにもなりますよね。ちょうど、その頃に地元に対していろいろな思い出が蘇ってきたり、いずれ地元に戻り仕事をする時は本気で向き合ってみようと考えてみたり。笑。

大学卒業後、地元に戻り、父の下で働く様になり、新宿二丁目地元住民、商店街の方々や新宿二丁目で商売をはじめようと志す方々と触れ合ううちに・・・。

生活も出来る歓楽街にしたい!

 

という思いが強くなり、父から現在の立場を受け継ぎ、地元で商売をしよう!と覚悟を決めた頃には、まずは僕自身が、地元で結婚生活を送り、子育てもしよう。と考え改めました。

新宿三丁目新聞
生活の場としての新宿二丁目。商売の場としての新宿二丁目。この二面性を上手に融合し、共存してほしい。という二村社長の気持ちはわかりました!今後、新宿三丁目新聞でも地域発展のため協力できる事はさせていただきますね。

二村社長
ありがとうございます!株式会社フタミ商事は新宿二丁目で生活されている方々、商売されている方々にとって必要な存在であり続けるために、双方にとって良い緩和剤にでも、なれれば良いと思っています。こらからも地域発展に貢献できる様に努力していきます!

 

 

新宿三丁目新聞
そういえば、街中でイルミネーション装飾準備中ですね?

二村社長
気付いちゃいました?笑。

新宿三丁目新聞
そりゃ。気付くでしょ?笑。

二村社長
このイベントなんです!

東京芸大生×新宿二丁目

 

世界的にも、ゲイ専門誌のみならず、有数な歓楽街として海外の旅行案内誌などにも掲載されている新宿二丁目。

メイン通りである仲通りには外国人客が増加傾向にあるそうです。

その上、昨今の女装タレントや、おネエタレントと呼ばれる方々のメディアでの活躍も手伝ってか、ゲイフレンドリーな方々も増加傾向にあるそうです。

という事で、当イベントは、新宿二丁目地元住民、商店街の方々から、ゲイの方々はもちろん!ゲイフレンドリーな方々、外国人客などのさらなる増加を見込んだイベントだそうで、株式会社フタミ商事をはじめとする新宿仲通り商店会の皆さんが主催者として、新宿二丁目という街の活性化に寄与するものだという事です。

 

 

二村社長
新宿三丁目新聞でも取り上げてくださいよ!

新宿三丁目新聞

えっ?

 

二村社長
明晩の点灯に間に合う様に、ちょうど今晩から明日にかけて東京芸大生の方々をはじめオールで作業されているんです。ちょっと待ってくださいね。

・・・二村社長電話中・・・

 

 

東京芸大生の方々も作業過程の写真撮影はOKみたいです。

新宿三丁目新聞

えっ?

 

二村社長
だって・・・。今・・・。協力してくれるって・・・。

新宿三丁目新聞
わかりましたよぉぉぉ。

二村社長
ありがとうございます!それでは、また明日お会いしましょう!

 

 

そんな訳で、新宿仲通り商店会主催の「彩なす光の祭典」と称したX’masイルミネーションイベントの最終的な制作から装飾、点灯までを追わせていただき、撮影させていただく事になりました。

早速、作業現場に出張ると・・・。

東京芸大生の方々が、やってます。やってます。

 

真剣に作業中です。

 

右側が東京芸大生工芸科4年生の加藤くん。
彼女募集中です。ww

左側が東京芸大生デザイン科3年生の大澤くん。
彼女募集中です。ww

 

コレ作ってました。

 

オーナメント作成中。

しかし・・・。すごい数・・・。

 

で、コウなっちゃう。

 

我、名をソロネと申すなり。

汝に従いて、覇道を往かん・・・。

 

オール!頑張ってください!

 

新宿三丁目新聞
おじゃましました。

 

すっかり日も暮れましたが、昼間から新宿二丁目で作業している様です。

二村社長もおっしゃっていましたが・・・。

東京芸大生のお二人も、「新宿二丁目には今回のイベント作業ではじめて来ましたが、昼の顔と夜の顔が全然違うのでビックりした!」と言っていました。

 

ところで・・・。今回。

東京芸術大生をまとめ、今回のイベントを監修されているのは東京芸術大学石材工房講師/彫刻家の武田充生先生とおっしゃる方です。

イルミネーションコンセプト

 

武田充生先生によるイルミネーションコンセプトです。

 

一部抜粋

赤・黄・青の3原色は、男性、女性、中性を表現している。

3原色とは理論上、混成することでどのような色にもなれる可能性がある。

その3原色の1色でも失ってしまうことは可能性を潰す事になりかねない。

ただそこに全てが存在している、それが重要である。

 

株式会社フタミ商事の二村社長が取材でおっしゃっていた、「生活の場としての新宿二丁目。商売の場としての新宿二丁目。この二面性を上手に融合し、共存してほしい。フタミ商事はその必要な存在であり続けるために、双方にとって良い緩和剤にでも、なれれば良いと思っている・・・。」というお話。

ん~。まさに、武田充生先生のイルミネーションコンセプトそのものではないかい!

改めて考えさせられました。

 

 

そろそろ点灯するよ!

 

 

おう!美しい!

 

コンセプトを頭に入れて観れて良かった。

なるほど。なるほど。

新宿二丁目夜の顔

 

昼に撮影したゲイフレンドリーも装飾されている!

やっぱり昼の顔とは全然違う新宿二丁目。

 

イベント中は、数多くの方が新宿二丁目にいらっしゃるかと思いますが、生活の場として新宿二丁目に住んでいる方のためにも、くれぐれもゴミなどは、持ち帰りましょう。

 

 

今回の取材対象は、ゲイタウンとしての発展を遂げてきた新宿二丁目という歓楽街における、活性化、地域発展のために努力されている、いわゆるゲイではない異性愛者の男性の方々からお話を伺いましたが、次回、同様の機会があれば、歴史的背景も含め、ゲイの方々からもお話を伺い、新宿地域のアーカイブを赤裸々に率先できればな。と感じました。

 

二村さん社長!

すきま風ならぬ・・・。(しつこい。)

風穴を開けられる様、頑張ってください!

引き続き、新宿三丁目新聞も協力させていただきますね。

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店名 株式会社フタミ商事
住所 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-16-11 サンフタミビル1F
電話 03-3354-2323
営業 09:00~18:00
定休 土日祝日
地図

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